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呑川の支流(新幹線ガード下付近の湧水 2)

前回の記事でとりあげた呑川の「新幹線ガード下付近」に
もう1つ、湧水由来と思われるながれをみつけた。
それを探索したものを、記事にまとめてみた。

nomigawa-shinkann-gouryuu.jpg
大田区久が原1-2の辺り。
呑川への合流口が3つ並んでいる。
3合流口は高さを違えて地下の配管がぶつからないようになっている。
写真右の四角い口は、新幹線の土手沿いに暗渠があるようで
そこを流れた水の合流口のようだが、長らく水が流れた形跡がない。
写真左の大きめで斜めになっている口からは、
通常時にはほとんど水が落ちていない。
この「斜め」の方向から予想すると、東調布公園の東南側か
公園と呑川の間の高級マンションが立ち並ぶ辺りに行きつく。
口自体も新しいことから、その辺りに降った雨水を流すための流れの
合流口だと思われる。公園や新しい高級マンションでは
「雨水をなるべく合流式下水道には流さずに河川に落とす」という策が
とられている所も増えてきている。その1つだと思われる。
真ん中の丸い口。ここからは通常時に少ないながらも水が落ちている。
この合流口を湧水と推定して南西方向に溯ってみる。

mannho-ru-takusann.jpg
写真:下流→上流
溯るとはいっても、明確な暗渠があるわけではない。
マンホールから検討をつけてみるが、この辺りは合流式下水道や
雨水用の下水道、さらには湧水の暗渠が入り乱れているようで、
どのマンホールを辿って溯れば良いのかわからない状態だ。

manho-rusaki-wakimizudamari.jpg
大田区久が原1-9の辺り。
側溝を覗くと、湧水が溜まっているのをみつけた。
降雨の際には、この鉄格子にも水が流れ込むのだろうが、
すぐ隣にある同形の側溝鉄格子内とは、側溝内の「高さ」が違っており、
雨水用側溝と湧水用側溝を明確に分けてつくられていることがわかる。

wakimizu-jyuusho.jpg
この住所の辺りは丘が下る所である。
そして、この住所よりも丘上には「湧水用の側溝」は見当たらない。
この辺りに複数の湧水があると思われる。
この湧水が呑川まで配管で導水されて、水が落とされているようだ。

古くからある湧水の1つなのだろう。
水量は極めて少ないが、有効活用されていることは喜ばしいことだ。

呑川の支流(新幹線ガード下付近の湧水 1)

東京都大田区久が原付近の呑川には多くの湧水が流れ込んでいる。
今回は、「東京都大田区久が原1-2」の辺り
(新幹線・JR横須賀線と呑川がクロスする付近)で呑川に合流をする
湧水由来のながれを探索して記事にまとめてみた。

nomigawa-shinkannsenn.jpg
写真:呑川を下流→上流
この辺りの呑川では、川底からも湧水があるようで、
川底の一部をコンクリート整備をせずに土砂のままにしてあるようだ。
写真奥に見えるのが、東海道新幹線とJR横須賀線のガード。

sinnkannsenn-mashita.jpg
その新幹線・JRのガードの真下に
バチャバチャと音をたてながら呑川に水を落としている小穴がある。
小穴ながら意外と水量は豊富。ここから溯ってみる。

sinnkannsenn-shita-sottkou.jpg
大田区久が原1-12-11付近。
暗渠らしい暗渠がないので溯るのは困難ではあったが、
地図を見ながら歩き、この住所にある新幹線・JRガード下辺りに
流れがあると推測。写真中央にある側溝を覗くと湧水溜まりがある。
またしても暗渠らしい暗渠はないが、さらに上流へ溯ってみる。

shinkansen-akichi.jpg
この湧水はJRの敷地内(JRの土手の下)を流れているようである。
電車の騒音に対する緩衝のためかなのか(?)、民家との間には
このような空き地がとられている。ここで土中に浸み込んだ雨水も
湧水になって呑川に落とされているのかもしれない。

sinnkannsenn-suribachi.jpg
大田区久が原1-14の辺り。
新幹線・JRのガード下が「すり鉢状」の地形になっている。

shinnkansenn-wakimizu.jpg
JRが走っている土手のコンクリートの隙間からは湧水が出ている。
蒲田付近の呑川を探索した際にもあったが
(「呑川の支流(高濃度酸素溶解水とJR蒲田ガード下の湧水)」の記事)
電車が走っている土手は湧水地帯になっていることが多いようだ。

shinnkannsenn-wakimizudamari-suiro.jpg
北西方向から「すり鉢」に向かう側溝を覗くと、湧水が流れている。

wakimizukann.jpg
これは近隣民家のコンクリート整備された崖に取り付けられている管。
ここからも湧水が出ていて、「すり鉢」に向かっているようだ。

shinnkannsenn-wakimizudamari.jpg
「すり鉢」(新幹線・JRのガード下)にある湧水溜り。ここが源流のようだ。
降雨時には雨水もここに集まってくるのだと思われる。

この「すり鉢」から北に行った所には、大田区立の「東調布公園」がある。
その園内には、西から流れてきた呑川の小さな支流があるという
(園内には、それの昔の姿を再現したと思われる親水路も作られている)。
この辺りは古くから湧水が多いのであろう。
もう1つ近くでみつけて探索した湧水は次回の記事にまとめたいと思う。
これらの湧水を呑川に落として有効活用するのは良いことである。

呑川の支流(高濃度酸素溶解水とJRガード下の湧水)

城南三河川清流復活事業により
落合水再生センターで高度処理された再生水が導水されてからは
だいぶ綺麗になった呑川だが、干満影響をうける河口に近くなると
水のながれが滞留しやすく、低酸素状態で水質がよろしくない。

その改善のために、2011年に高濃度酸素溶解水の装置を設置。
まずは実験的にデータ取得をしていくようである。
また、この装置の周辺には湧水があって、呑川に落とされている。
その辺を記事にまとめてみた。

nomigawa-ga-do.jpg
写真:下流→上流
JRのガード付近の呑川。橋の下は呑川がカーブしている所のため、
写真左の川壁辺りにはゴロタ石が設置されている。
大水の際に川の流れを弱めるためだと思われる。

battsukisouchi.jpg
JRのガード付近には、水質改善のために20年以上前から
舟型の浅層曝気(ばっき)装置が稼働している。
酸素を水中に送り込むことで、有機物分解する微生物の活動を促し、
水質浄化をするための装置である。一定の効果は出ているのだろう。

paipu-suitori.jpg
JRガードの少し上流側。
如何にものながれの滞留で水質が悪化している場所の呑川の水を
オレンジ色のパイプから吸引をしている。

kounoudosannso.jpg
呑川とJRの間にある公園に設置された高濃度酸素溶解水装置。
吸引した水に高濃度の酸素を溶かして呑川に戻しているようだ。
「高濃度」というぐらいなので、曝気よりも微生物の活性化に対し
効果的だと思われる。

kounoudo-haisui.jpg
ステンレスパイプから呑川に落とされているのが高濃度酸素溶解水。
まだ実験段階のためなのか(?)、水量は少ない。

nomigawa-kawaheki-paipu.jpg
写真:呑川を上流→下流
大田区西蒲田5-1の辺り。呑川の川壁上部にパイプが走っている。
このパイプ内にも高濃度酸素溶解水を通していて、
馬曳橋の辺りの川底からも流している。
写真ではわかりにくいが、川面に見える白い泡は酸素のようである。

高濃度酸素溶解水の費用対効果に関しては今後の推移を見守りたい。
自然の維持管理にはそれなりのお金がかかるものである。

ga-dosita-minami.jpg

ga-doshita-kita.jpg
JRガードの下には、自転車と歩行者だけが通ることができる通路が
川の両側に設置されている。

ga-doshita-minamiwakimizu.jpg
呑川の川面よりも低い位置にあるせいか湧水が出ている。
側溝には湧水が溜まり続けている。
降雨があれば、ここに雨水も集まってくると思われる。

ga-doshita-wareme.jpg
JRが走行している所は土手状になっており、
そこに降った雨が土に浸みこんで、湧水としてコンクリの割れ目から
浸み出してもくるようだ。写真ではうまく撮影できなかったのだが、
この湧水のある割れ目には、ケフサイソガニと思われるカニがいた。
これらの湧水も側溝に集まり溜まっていく。

ga-doshita-ootakumannho-ru.jpg
この大田区マークのついたマンホールの中に湧水を集めるようだ。

ga-doshita-ponnpu.jpg
通路の近くにポンプの機械が設置されている。

ga-doshita-haisui.jpg
数十分毎にポンプが稼働して、溜まった湧水を呑川に落としている。
8枚前の写真で、高濃度酸素溶解水を落としているパイプの右にも
同様の湧水落とし用パイプがある。それは対岸側のものである。

湧水のあるような所が周辺に多い呑川も、
池上本門寺辺りを過ぎてからは平地を流れているので
合流する支流も湧水も一気に無くなってしまう。
水量は少ないが、そんな中でも貴重なる湧水の注ぎ込みだといえる。

呑川の支流(養源寺の湧水など)

東京都大田区池上1-31辺りの「呑川」に合流口が開いている。
養源寺橋のたもと辺りにある口であり水の音がしている。
この水がどこから来ているのか合流口から探索をしてみた。

yougennji-gouryuu.jpg
これが合流口。比較的大きな口である。水音が土管内に響いている。

その上には暗渠らしきものが見当たらない。
しかしながら耳を澄ましてみると、水の流れのような音が聞こえてくる。

yougennji.jpg
水音は、この養源寺の中から聞こえてくる。写真は養源寺の山門。

東京都大田区池上1丁目31-1にある本門寺の塔頭・養源寺。
松江藩の支藩・母里藩1万石の藩主である松平隆政の母の願いから
ここに移転して開山した寺院である。松平隆政は徳川家康の曾孫
(徳川家康-二男・結城秀康-三男・松平直政-三男・松平隆政)。
八代将軍・徳川吉宗が鷹狩りの際に御膳所になった寺だそうだ。

yougennji-ike.jpg
養源寺の中には池があった。
池の中では「メダカの学校」が開かれており、澄んだ水があった。

yougennji-ogawa.jpg
その池から溢れた水が人工の小川を流れていた。水量は少ない。

yougennji-nagaredamari.jpg
写真ではわかりにくが、小川を流れた水がここに溜まっている。
この小川を流れた水が呑川に落とされているのであろう。

yougennji-ura.jpg
養源寺の裏手はこのような崖地である。
コンクリート整備された部分は墓地になっているが、
霊山として自然のままになっている所も多く湧水がありそうな場所だ。

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養源寺横にある階段歩道。この寺は丘を下った所にある事がわかる。

yougennji-wakimizudamari.jpg
写真ではわかりにくいが、湧水が溜まっている所が墓地の下にあった。
この湧水が池に導水されて小川を流れ、土管の中に落とされて
呑川に流れるのだと思われる。鉄格子の中に導水管らしきものがみえる。
また、寺域にはこの他にも湧水溜まりがある。

taunnsukeipu.jpg
2枚前の写真にある階段歩道を昇ると、池上のタウンスケイプがある。
この寺の丘上や周囲は住宅街となっている。
通常時に合流口に落ちるのは養源寺の湧水なのだろうが、
大雨の際には、下水道からオーバーフローされた未処理水
もしくは、大量の雨水がこの合流口から放流されていると思われる。
丘上の住宅街の先は本門寺の寺域につながっている。

nomigawa-kusaka-tenn.jpg
この合流口がある辺りの呑川は、川壁に緑のカーテンが作られている。
地球温暖化対策の一環であろう。

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大量のカメが甲羅干しをしていた。両掌サイズの長生きなカメもいる。

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サギもいる。小魚やザリガニをとっていた。自然が戻っている証だ。

この辺りは本門寺の丘の南東側終点である。
今回記事にした養源寺湧水だけでなく、他にも湧水があると思われる。

呑川の支流(大田区池上3丁目2の支流)

前々回取り上げた「西馬込駅の湧水・池上梅園の池」からの呑川の支流。
その合流口から100mほど呑川を上流に行った所に「久崎橋」がある。
松井病院という総合病院がある所にかかっている橋である。
その橋のたもとから北西方向に暗渠跡があったのでそれをまとめてみる。

matsuishiryuu-annkyo1.jpg
写真:下流→上流
東京都大田区池上3-2の辺り。これがその暗渠跡。
開渠だった時代があることを近隣に長く居住している人から聞いた。
暗渠当時はコンクリート蓋がされていたらしい。
小川の開渠→暗渠→暗渠も廃止という歴史の流れがあったらしい。
今でも近隣民家が雨どいの雨水を地上に流しているのは、
開渠だった頃の名残なのかもしれない。

matsuishiryuu-annkyo2.jpg
写真:下流→上流
国道1号線(第二京浜国道)の向こうまで暗渠らしきものが続いている。
暗渠というよりは側溝のようなものだと思われる。

matsuishiryuu-hashigeta.jpg
久が原スイミングクラブの辺り。
ここには「橋の跡」(もしくは「水路の壁面跡」か?)が残っている。
ガードレール代わりに利用されている。
※追記
このスイミングに30年程前に通っていたという友人から情報を得た。
写真にあるのは「水路の壁面跡」とのこと。
この壁面と隣接していた家(コインパーキングになっている所)の間に、
太さ20cm以下・長さ2.3m程度の開渠があって、
そこには湧水が流れていたとのこと(その先は側溝に水が流れていた)。
水量は極めて少ないが、路面から数m下に流れがあり、
この隙間にキャッチボールしていたゴムボールが落ちてしまった際には
拾うのを諦めたそうだ。

wakimizunojyuusho.jpg
1枚前の写真奥の方にもコンクリート整備された崖が写っているが、
この辺りは国分寺崖線(ハケ)の終点の1つだとされている。
この近隣にある本光寺の前には湧水の「洗い場」があったらしく
(今でも本光寺には湧水由来の小さな池がある)、
近隣のマンション・ヒルズ久が原には湧水の池がある
(今はポンプによる井戸水の汲み上げをしているそうだ)。
この住所の所には、飲料に適した湧水が出ていて、
蛇口が住民によって設置されており、自由に汲む事ができたとか。
昭和後期まであった蛇口も今ではなくなっている。
おそらくは、この辺りからの湧水が集まってながれをつくり、
久崎橋の辺りで呑川に水を落としていたのだろう。

matsuishiryuu-gouryuu.jpg
これが、この支流が呑川に合流していた所。久崎橋のたもと辺りである。
コンクリート壁の白く新しい箇所に合流口があったのだろう。
よく見ると、白く新しい箇所は上と下の半分づつ分けることができる。
おそらく、白い箇所の上半分が開渠→暗渠になった際に埋められたもの、
下半分が暗渠が廃止になった際に埋められたものだろう。
しかしながら、現在でもこの周辺まで来る湧水があるのだろう。
埋められた合流口真下の小穴からは、「放尿」程度の水が落とされている。

nomigawa-koi.jpg
水量が極めて少ないが、通常時もささやかながら落ち水がある。
現在でもこの暗渠は僅かながらに生存しているといえるのかもしれない。
水が落ちている所の周辺では、コイが群れを為しているのが見られる。
写真で白くみえる粒粒は、魚種は不明ながら無数の小魚の姿である。

小さな湧水も呑川生態系を支えている1つなのだろう。
ここには生きている川が流れている。
川面には時折ゴミが浮いているが、意図的な投棄は言語道断である!
プロフィール

YKK

Author:YKK
東京や神奈川の川や暗渠を歩くことに楽しみを感じ、ネットで「川探索」を趣味としている諸先輩方のサイトを見て参考にし、2010年頃から歩き始めました。実際に歩いてみると、違った面も多く見えてくるもの。拙者なりの視点でまとめてみたいと思ったものを記事していきます。東京23区南部在住なので、その近隣もしくは川崎市・横浜市がほとんどとなります。ちなみに「山はなくても川はある」というのは、長野県上田市の市民祭り「上田わっしょい」の歌の冒頭「♪山があるから川がある」のパロディーです。23区に山といえる山はないですが、川はたくさんあります。ちなみに、上田市出身者に仲の良い人はいますが、拙者個人は上田市とは縁がないです^^; 拙者の特徴を書きますと、平熱なのに体温が37度近くもあります。ゆえに、寝るときはノーパン(ノーパン健康法)で、冬でもTシャツが多いです。さらにはカレーばかり食べています。1週間食べないと体調が悪くなります(?)。動物だとアザラシに似ているらしい。でもって、自然を愛好しており脱原発派。でも、中道右派の保守系で、天皇陛下は男系しか認めない。川歩き以外の代表的な趣味はスノーボード・歴史探訪・城探索・悪ふざけ(?)・ボウリング・パークゴルフ(パークボール)・旅行。嫌煙者で、飲酒も年数回程度。ギャンブルも数年に一回程度。

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