洗足小池流れ(洗足小池からの流れ)

大田区に洗足池という大きな池がある。
日蓮上人が足を洗ったという伝承からこの名前だという。

その近くに「洗足小池」という池もある。
元々の谷合地にある複数の湧水を堰き止めて農業用水に
利用するために池としたものだと言われている。
そこから出た「流れ」を池から下流に向かって辿ってみた。

ike-zentai.jpg
これが洗足小池。昭和初期から釣り堀として使われてきたが
2007年に廃業。その池を大田区が整備したものである。
池にはカメ、コイ、カルガモなどを見ることができた。
水深は極めて浅く、公園整備の際に池面積も縮めたそうだ。

wakidasiguchi.jpg
7か所の湧水があると言われているが、池を周回したところ、
確認できたのは4か所だった。そのうち1つで、一番水量が
多くみられる湧水の導入口。池の北西にある。

ike-sinnsuikouenn.jpg
池の一部は親水公園として整備されている。

ike-nagaredasi.jpg
ここから流れがはじまる。この水門から出た水はバチャバチャと
大きな音を立てている。ここを「マイクロ水力発電」に利用して、
この池周辺の街灯だけでもまかなえると良いと思う。

koike-ankyo1.jpg
写真:上流→下流
民家の間にジャングル状態の暗渠がある。ここを流れていく。

koike-ankyo2.jpg
写真:下流→上流
1枚前の写真にある暗渠部分を反対から見ている。

koike-annkyo3.jpg
写真:上流→下流
暗渠はここから舗装路となる。
相変わらず大きな音をたてながら水が流れている。

koike-annkyo5.jpg
写真:上流→下流
舗装路の暗渠が続いている。

koike-annkyo4.jpg
暗渠はあくまでも「川」であり、多くが自治体の管理用地である。
私的に占有することは当然認められていない。
物置場や駐輪場、駐車場にしている人も少なくないが違反である。

この先の暗渠は、大田区立小池小学校の敷地内に入る。
この小学校の校舎と校庭の間にある舗装された通路がそれとなる。

koike-senntou.jpg
小池小学校の向こう側には暗渠がみられない。
その先には写真の住所地に「銭湯」がある。
この銭湯に行った事があるのだが、井戸水を汲み沸かしているそうだ。
地盤や地質がどうなっているのかわからないが、
古くに洗足小池から流れ出た水が地下浸透して井戸水になったのかも。

koike-annkyo6.jpg
写真:下流→上流
「洗足流れ」の側から確認してみると、暗渠らしきものがあった。

koike-sennzokunagre.jpg
洗足池から流れ出し、呑川に注ぎ込む「洗足流れ」にぶつかった。
しかし、洗足流れに合流口はまったくみられない。
どうやら、小池小学校の先辺りで下水道に水を落としているようだ。
その辺りにある下水道マンホールからは水の大きな音がしていた。

全長400~500mの短い暗渠の洗足小池流れ。
残念ながら、洗足小池流れから洗足流れへの合流はなかった。
また、「帝都地形図」(1933年)でみると、
1932年からある小池小学校の敷地内を暗渠で通っていた模様。
その先には流れは記載されておらず、水田に水は導かれ、
その余り水の一部が洗足流れに落とされていたと推測される。
明確な合流口というのは最初からなかったのかもしれない
(となると、洗足流れ手前の暗渠は何なのか? 疑問は残る)。
これだけの湧水と流れがまったく有効活用されていないのは残念。
前述の通り、マイクロ水力発電 もしくは 呑川にまで導水することで
河川環境の改善増進に利用してほしいものである。
(追記)
帝都地形図の見かたが悪かったようで、
再度のチェックしてみたら、
洗足小池流れが洗足流れに合流するまでの流路がわかりました。
水田にも流されているようですが、本流は載っていました。

koike-chizu.jpg
1938年の地図には記載されていました。
水色が洗足小池と洗足小池流れ、緑色が洗足流れになります。
そして、ピンク色が現在の小池小学校の敷地となります。
1938年当時よりも南西に拡大しているようです。

koike-hodou.jpg
写真:上流→下流
この歩道の辺りに流れがあったようです。
前の地図写真で二度目の直角カーブの辺りから撮影しています。

koike-gouryuuato.jpg
洗足流れの「小池橋」の辺りで合流していたようです。
でも、前述のとおり、現在は下水道に水は落とされていて、
合流の形跡は見当たりません。また、洗足流れも少しばかり
流路が人工的に変更されたようです。
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Author:YKK
東京や神奈川の川や暗渠を歩くことに楽しみを感じ、ネットで「川探索」を趣味としている諸先輩方のサイトを見て参考にし、2010年頃から歩き始めました。実際に歩いてみると、違った面も多く見えてくるもの。拙者なりの視点でまとめてみたいと思ったものを記事していきます。東京23区南部在住なので、その近隣もしくは川崎市・横浜市がほとんどとなります。ちなみに「山はなくても川はある」というのは、長野県上田市の市民祭り「上田わっしょい」の歌の冒頭「♪山があるから川がある」のパロディーです。23区に山といえる山はないですが、川はたくさんあります。ちなみに、上田市出身者に仲の良い人はいますが、拙者個人は上田市とは縁がないです^^; 拙者の特徴を書きますと、平熱なのに体温が37度近くもあります。ゆえに、寝るときはノーパン(ノーパン健康法)で、冬でもTシャツが多いです。さらにはカレーばかり食べています。1週間食べないと体調が悪くなります(?)。動物だとアザラシに似ているらしい。でもって、自然を愛好しており脱原発派。でも、中道右派の保守系で、天皇陛下は男系しか認めない。川歩き以外の代表的な趣味はスノーボード・歴史探訪・城探索・悪ふざけ(?)・ボウリング・パークゴルフ(パークボール)・旅行。嫌煙者で、飲酒も年数回程度。ギャンブルも数年に一回程度。

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