呑川の支流(西馬込駅の湧水・池上梅園の池)

都営地下鉄 浅草線の終点・西馬込駅では湧水が多量で出ていて、
その処理方法として「川」への放流を考えていたそうである。
当初は目黒川が案にあったそうであるが、大田区との話し合いで
呑川に導水される事が決まり、2005年から実行されている。
また、その途中にある大田区立「池上梅園公園」の池にも導水され、
そこを経由した水も呑川に落とされているそうだ。
その湧水を遡ってみた。

nomigawa-ikegami.jpg
写真:呑川を下流→上流
東京都大田区池上周辺の呑川。城南三河川清流復活事業により、
落合水再生センターの高度処理水が導水されたこともあって、
昔に比べるとだいぶ綺麗になっている。

nomigawanokame.jpg
川壁近くではミシシッピアカミミカメ(ミドリガメ)が甲羅干しをしていた。
外来生物ではあるが、呑川で繁殖しているといわれている。
昔は祭りなどの夜店でもたくさん売られていた。
池上にある日蓮宗大本山・本門寺の御会式でも売られていただろう。
そのカメの子孫かもしれない。

ume-gouryuu.jpg
大田区池上2-18の辺りにある谷築橋のたもとに合流口がある。
あまり多くはないが常に水が落ちている。水は土混じりのようだ。

ume-nagarezu.jpg
合流口の近くにはこのような看板が立っている。
太線が西馬込駅からの湧水の流れである。これを参考にして遡る。

ume-nagare1.jpg
写真:下流→上流
谷築橋から北東にのびる道。この道の下に導水管があるようだ。

ootaku-mannhouru.jpg
大田区のマークがつけられているマンホールが所々に見られる。
この下を流れているのだと思われる。

ume-nagare2.jpg
写真:下流→上流
突き当たりにある本門寺の塔頭・覚源院のところで直角に曲がる。
ややサイズが小さくなった大田区マンホールが数十m毎に見られる。

daigyouji.jpg
この道には本門寺の塔頭として日蓮宗の寺院がたくさん並んでいる。
その中には、日蓮宗本山の大坊本行寺もある(写真奥)。
ここは日蓮さんが亡くなった寺だそうで、寺にはご臨終の間もある。

ume-wakimizu.jpg
池上梅園の横を抜け、都営地下鉄車庫の下辺りに湧水溜まりがある。

ume-nagare3.jpg
写真:下流→上流
ここからは、都営地下鉄の敷地内に流れがあるようだ。
湧水流れの本流か不明だが、鉄格子の側溝に湧水が流れている。
この先の地下鉄車庫と西馬込駅の間辺りにポンプがあって、
湧水を定期的に流しているそうである。かなり綺麗な湧水がみえる。
この写真の辺りからは自然流下式で、呑川まで流れていくようだ。

ume-nakanonagare.jpg
途中で、梅の名所として有名な「池上梅園公園」内に導水されており、
数m程度の小川がつくられている。

ume-ike.jpg
導水された湧水は池上梅園の池に注がれている。
池の水門出口から流れ出た水は、呑川への導水管に向かっている。
呑川への合流口から落ちる水が土混じりなのは、
この池を濁らせている土が水に混ざるからだと思われる。

池上梅園は、日本画家・伊藤深水の自宅&アトリエだったが戦災。
戦後は築地の料亭経営者・小倉誠 氏の別邸となり、
小倉誠 氏の没後に東京都に寄贈され大田区立の庭園となったもの。
梅の季節には人がにぎわっているようである。

ume-kaidann.jpg
池上梅園の東側は本門寺の崖地になっており(崖上は墓地)、
梅園の一部も急峻な丘や崖になっている。
そのため池の水は、本来は崖地からの湧水由来だったと思われる。
本門寺周囲の宅地開発により、湧水の水量が減少したのであろう。
それを補うために西馬込駅の湧水が導水されることになったようだ。

ume-chashitsu.jpg
池上梅園にある茶室。この茶室は政治家・藤山愛一郎 氏の所有で
昭和58年に大田区に寄贈され、ここに移築されたものである。
藤山愛一郎は、藤山コンツェルン(大日本製糖・日東化学工業・
日本コロンビアなどの企業体=財閥)の二代目社長であるが、
政界に進出し、自民党総裁選に何度も出馬する中で資産を減らして
コンツェルンも解体している。茶室といえば湧水がセットになるが、
ここに流れてくる湧水は飲み水には適してないかもね。
この近くには水琴窟もある。

umechan.jpg
今、大田区は「梅ちゃん先生」フィーバーで湧いている。
池上梅園の「梅」と「梅ちゃん」は関係ないが、便乗だろうか?

清冽なる湧水を導水して、川の浄化をはかることはいろいろな所で
おこなわれているが、今後も進めてほしいものである。
スポンサーサイト

コメントの投稿

Secret

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

の ちtぇ

上のコメントは誰なんだろう...
自分だっけ...

No title

1個目のコメントは、横浜駅さんではないですよ。
あるところから記事を引用させてほしいという依頼でした。
プロフィール

YKK

Author:YKK
東京や神奈川の川や暗渠を歩くことに楽しみを感じ、ネットで「川探索」を趣味としている諸先輩方のサイトを見て参考にし、2010年頃から歩き始めました。実際に歩いてみると、違った面も多く見えてくるもの。拙者なりの視点でまとめてみたいと思ったものを記事していきます。東京23区南部在住なので、その近隣もしくは川崎市・横浜市がほとんどとなります。ちなみに「山はなくても川はある」というのは、長野県上田市の市民祭り「上田わっしょい」の歌の冒頭「♪山があるから川がある」のパロディーです。23区に山といえる山はないですが、川はたくさんあります。ちなみに、上田市出身者に仲の良い人はいますが、拙者個人は上田市とは縁がないです^^; 拙者の特徴を書きますと、平熱なのに体温が37度近くもあります。ゆえに、寝るときはノーパン(ノーパン健康法)で、冬でもTシャツが多いです。さらにはカレーばかり食べています。1週間食べないと体調が悪くなります(?)。動物だとアザラシに似ているらしい。でもって、自然を愛好しており脱原発派。でも、中道右派の保守系で、天皇陛下は男系しか認めない。川歩き以外の代表的な趣味はスノーボード・歴史探訪・城探索・悪ふざけ(?)・ボウリング・パークゴルフ(パークボール)・旅行。嫌煙者で、飲酒も年数回程度。ギャンブルも数年に一回程度。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
カレンダー
07 | 2017/08 | 09
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -
かうんたあ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード